目のはなし 投稿日 03/08/2009 著者 fumikaya カテゴリー 詩と夢 シェア ツイート LINE Pinterest いまだ裸眼の私だが、左右の視力は開いていくばかり。いまは0.7くらいは差があるのではないだろうか。昔からとても軽いが斜視があり、ものをずっと一点にみつめていると二重に見えた。そのせいか分からないけれど、小さい頃から異世界のように「本当の」世界を見つけようとしていた。宮沢賢治の詩「春と修羅」に「全て二重の風景を 喪神の森の梢から ひらめいて飛び立つ烏」という箇所がある。私はこの詩を愛読し、暗唱し、今も心に刻んでいる。彼のみた世界を、私も見れる日がくるのだろうか。