こんなにも幸せな

嬉しいことが、あった。

そしてこれからそれは続くだろう。

十数年前に見つけた宝石は、今やっと身を潜めることをやめ、 輝きだした。

ただ類い稀に天才は生まれる。その光を見れる幸せ。

凡才の私は清い水に浸されたように陶酔するばかりだ。

今夜の星は紫のベルベットに鋭く光をちらばしている。
だがその輝きをすべて集めても、あの人の光には及ばないのだ。